地震対策がまだお済でないあなたへ。
☆補強工事を行いたいが、補強の効果が判らないから迷っている方。
実際に建物に微振動をかけて、機械で揺れの状態を計測する起振機診断を使用すれば、補強前と補強後に機械による測定をすることで、補強の効果を確認することが可能になります。
☆工事は仮住まいや荷物の移転が大変と感じている方。
耐震補強工事は一般的に①基礎の打ち増しをする。②耐力壁の追加や既存壁を強くする。③壁量のバランスを良くする④重い屋根を軽い屋根に変更する。などです。
このうち、①と④は、荷物の移動や仮住まいが発生しますが、②と③の場合、一般的には内部より壁を壊して補強工事を行いますが、壁を壊さずに内部よりアラ ミド繊維で補強する方法や、外部より補強工事を行う方法があります。この方法だと荷物の移動などはあまり発生しません。また、リフォームを予定している方 は、耐震補強工事を同時に行う事で費用を抑えることができます。
☆部分的に壊れても倒壊しない程度の補強で工事費を安くしたい方。
市町村で実施している耐震診断の診断結果より、倒壊しやすい建物かどうかをチェックしてください。
(昭和56年以前の建物の場合、市町村で無料の耐震診断を行っています。該当する建物を所有していて、まだ診断を受けてない方は、この機会にぜひお受けください。)
① 診断項目B×C(偏心)のX軸方向、Y軸方向の偏心率が0.15(15%)を超えていないかチェックしてください。
偏心率とは、建物の重さの中心と強さの中心のズレを表しています。この値が15%を超えると地震発生時に建物がねじれる現象が発生します。東西南北の揺れのバランスを整える補強を行います。
※建築基準法:2000年(平成12年)の建築基準法改正において、木造住宅では『偏心率は0.3以下であること』と規定されました。
② 診断項目D×E(水平抵抗力)のX方向、Y方向の評点が1.0になっているかチェックしてください。この値が1.0に満たないと一番ストレスのかかる部分から破損が発生します。
水平抵抗力とは、地震の揺れに対して抵抗する力(壁量)が基準値を満たしているかどうかです。耐力壁の追加や既存壁の強さを上げる補強を行います。
※建築基準法:1981年(昭和56年):重い屋根の場合、必要壁量を1階部分で床面積1㎡あたり33㎝、2階部分で1㎡あたり21㎝と規定されました。 また、軽い屋根の場合、1階部分で床面積1㎡あたり29㎝、2階部分で1㎡あたり15㎝と規定されました。
③ 確認申請図面から把握できない耐震診断の注意点。
木造建築の場合、地震発生時に図面からでは把握できないような揺れ方をする場合があります。これは軸と軸(柱と梁や梁と梁)の組み方によって揺れが均一に伝わらないからです。このような事は建築確認申請や一般的な耐震診断では把握できません。
(構造材軸組図面があれば、ある程度揺れ方を予測する事は可能ですが、軸と軸が反発しあったり、揺れを吸収したり複雑な動きをするので図面上で把握するのは難しいです。) したがって同じような診断結果でも、実際に揺らしてみると建物の軸組構造によって、揺れの大きさが変わったり補強する所が変わったりします。言い換えれば
建物の揺れ方がわかれば補強工事を的確に行うことができます。
【安価な倒壊しない補強工事】は、
B×C(偏心)とD×E(水平抵抗力)に加えて
構造材の軸組(軸組伏図)を考慮した
補強工事を的確に行う事が重要です。
【工法による違いと費用】
耐震:建物を硬く固定することで地震の揺れに耐える工法。
地震の揺れは軽減されません。
地震の揺れが直接内部へと伝わります。
家具の転倒などの二次災害は避けられません。
筋交いや合板による壁を硬くする補強を行います。
制震:建物の一部に揺れを吸収する装置を付けて地震の揺れを抑える工法。
地震の揺れを20%〜50%吸収します。
地震の揺れを軽減するので二次災害も低減します。
揺れを吸収する制震金物を梁や柱に取り付ける補強を行います。
免震:建物と基礎の間に揺れを吸収する装置を付けて揺れを吸収する工法。
地震の揺れを85%〜90%吸収します。
建物内の揺れはほとんど吸収されるので二次災害も回避できます。
しかし、300万〜500万くらいの多額の費用がかかります。
建物を免震装置の上に乗せる工事を行います。
制震金物
【パワーガード】
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【K・ブレースSiB】 | ||
地震の揺れに耐える【剛性】と揺れを吸収する【柔軟性】この相反する特性を両立させたシステムです。
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【アラテクト】 | |
アラミド繊維に樹脂を含浸させ、厚さ1mm以下の薄い板状にしたシート。 アラミド繊維は、引張強度が鉄の約7~8倍で、建築土木分野では、橋脚補強、特殊クレーン用ケーブルなどでの使用実績があります。 (財)日本建築防災協会 住宅防災技術評価認定 DPA-住技-64 |
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アラテクトは解体工事が不要で、厚さ1mm以下の軽いアラテクトシートを既存の室内壁※の上から座金・ビスで固定するだけ。耐震補強工事もカンタンなため、最短3日の工期を実現。短期間で耐震改修工事が可能なので仮住まいや荷物の移動などの負担が少なく、耐震改修を行うことができます。 | |
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アラテクトの壁基準耐力は、一般壁部5.3kN/m、入隅壁部4.9kN/m。これは、新築住宅の壁倍率2.5倍に相当します。 |
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TEL:050-5835-2356
起振機診断の詳細はこちら→http://mindsoft.jp/taishin